何がおもしろいといって、その語順がまずおもしろい。 ドイツ語は何からはじめてもいいんです! 中学、高校と6年以上(?)、英語を勉強していると、英語は語順の言葉と思えてくる。日本語ともっともちがうところではないかと思う。まず最初は主語から始めないといけない。その次は動詞類。その後に目的語があって、たいていの副詞はその後にくる。中学時代、徹底的に頭に叩き込まれたルール、「S+V」。 ドイツ語を習い始めて、最初に教えてもらった文章は今も忘れられない。ドイツ語の先生に教わったのではなくて、まだABC(アーベーツェー)も習わないうちに先輩から教わった文章だ。 「私は今日の午後、図書館へ行きます。」 英語なら ちょっと目先を変えてみたくてもせいぜい ぐらいしか変えようがないだろう。 ドイツ語なら 、 Heute nachmittag gehe ich in die Bibliothek. In die Bibliothek gehe ich heutte nachmittag. これは主語のほかに、動詞以外の言葉が2種類(「今日の午後」と「図書館へ」)あるからで、これが5種類あれば6通りの言い方ができる計算。 上記の文章で唯一守らないといけない法則は、動詞を2番目に置くということ。 たまたま主語が一番最初にくると、次は動詞ですっきり英語と同じになる。 もし「今日の午後」という副詞句が先頭にくると、ドイツ語では、「行く」という動詞が次にくるが、英語なら、「私は」という主語がつづくわけである。 またもっとおもしろいのは、助動詞を使うと、本動詞は一番後ろに飛んでしまうことだ。 たとえば、「彼女は車で横浜へ行くことができる」というなら、 英語の場合 ドイツ語なら 、 Nach Yokohama kann sie mit dem Auto fahren. Mit dem Auto kann sie nach Yokohama fahren. ちなみにこんな風に、述語部が前後にあって他の成分を囲んでいるので、これを「ドイツ語の枠構造」といいます。 最初の文に日本語をあてると、「彼女は、できる、横浜へ、車で、行く」となる。何だか日本語と似ていませんか? 述語を最後にいうところが。 次におもしろい文章を一つご紹介。 「彼女は美しい」 とすると、とたんに意味は となってしまう。 英語なら She was beautiful. となるので、2語目の動詞が過去形だから、すぐ過去の話しとわかってしまいますね。ドイツ後の場合は、ちょっと間があるんです。 街を行く女性、後姿がとってもきれいね。 Sie ist schön・・・(ウヒヒ!) ナンパでもしようかと、追い越して見て・・・ ・・・gewesen.(エッ、ウソッ!) ・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・joke・・・ ドイツ語の場合は、最後まで聞かないと真実はわからないのです! ちなみに
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